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昨年の秋から読み始めた、山岡荘八の「徳川家康」を先程読み終わった。これで三度読んだことになる。全26巻の長い小説であり、ややもすると単調になりかけると、姉川の戦い、関ヶ原、大阪の陣と目の離せない、夢中になる場面が出てくる。そして、読み終わった時の充実感はいいものである。
 最近、本屋に行くことが昔ほど頻繁でなくなり、昔読んだ本をもう一度読むことをしている。これは私の友人K氏も同じことを言っていた。何回読んでも、新しい発見があるという。同感である。
 そして、今から司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読み始めた。これも三回目読むことになる。
名作は、何度読んでもいいものである。
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昨年末に終了した、NHKの大河ドラマの西郷どんの余韻が今だ消えない。
ドラマの始まりは、単調であり、あまり見ることもなかったのであるが、終了間近になり、目の離せない展開になってきた。ちなみに司馬遼太郎の「翔ぶがごとく」も出だしは単調であったが、終わり近くになると夢中になって読んだものである。どちらも西郷隆盛を主役とする話である。
 田原坂の攻防は、私情で見ることが出来なかったが最終回は興奮してみることが出来た。人によっ「少し事実と違うのでは」という意見もあったが。盟友、大久保利通の西郷隆盛とは、ちょうどキューバ革命による、フイデル・カストロとチェ・ゲバラの関係の様でもある。戦闘的革命に長けたものと行政能力に長けたものの、互いに認め合いながら、別の道に行かなければならなかった二人はまさにそれである。
 歴史は、悲劇的な最後を遂げたものに味方するのであろうか。
まさに、西郷の言った最後の言葉「もう、この辺でよか」がそれを物語る。
昨晩、池上さんの解説の『浅間山荘』事件をテーマにした、番組があった。
毎度のごとく池上さんの解りやすい、解説には感心させられる。
 さて、同事件を扱った、映画には役所広司主演の「突入せよ!」が有名である。これは警察・機動隊側からの映画であり、それなりに意義のある映画であった。しかしもう一つの映画、そのタイトルもずばりの「あさま山荘」は、赤軍派から見た映画であった。京浜安保闘争の永田洋子と赤軍派の森恒夫を中心にした、映画である。一言に行ってこの映画、見ていて言葉は悪いが「胸糞悪くなった」映画である。それは、その映画が余りにもリアルすぎることともあり、作者・監督が優れていたことも否めないのであるが。総括と言う名で粛清された12人の若者が余りにもリアルすぎ、「なぜそこまでやるのか?」という疑問を投げかける映画でもあった。名作と言えば名作であるが。
 ちなみに、この事件までは大衆はどちらかと言うと、学生を中心とした、諸派に同情的であったが、この後、人は過激派に対し、批判的になってゆくのである。そして、カクマル派と中核派のヘゲモニー争いとなってゆくのである。そして、後には政治的思想、すなわちイデオロギー的な意義は、薄れてゆく結果となる。
 いまの若者はほとんどそういったことに関心がなく、ノンポリがほとんどだが、それもいいことなのか、それとも否であるかは判断がつきかねないことである。
日大医学部入試で、OBの子を優先に合格させていたという事実が発覚した。また、その他の私大医学部でも女子に不利、二浪以上に不利な条件を架していたということが騒がされている。
 「何をいまさら」という感じである。私が受験生の時からそれらのことは公然の秘密であり、岩場受験生の常識であった。また、私立医大、歯科大ほ自分の子の入学を有利にするため、寄付金を納めていることも公然の秘密であった。
 私立であることで、それはある程度許されることでもあるが・・・・。医学部という特殊な学部ゆえ問題視されるのであろうか。
 地元の、公立の実業高校では公立であるが、入試点数より体育能力が多いに影響する。その極端さは激しいものである。また、市役所をはじめとする公務員もコネ採用がほとんどであり、教員でさえ、親が教員だったら採用されやすいのが現実である。
 世の中、正直者が馬鹿を見るということが余りにも多い。何をいまさらである。
今朝の新聞に、小川正洋氏(70歳)の死亡記事が出ていた。小川正洋と言われても、ほとんどの人はどんな人なのかは知らないだろう。
 彼は、昭和45年の11月25日に市ヶ谷の自衛隊に立てこもり、割腹自殺した、所謂三島事件のメンバーである。懲役4年の服役後、議員の秘書をしたりして、所謂市井の人であった。
 その彼が亡くなったのである。
三島が自決した11月25日は憂国忌とされているが、その憂国忌の翌日に亡くなったというのは、何かの縁であろうか?偶然とは思えないようなことである。
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