香港で学生が民主化を求め長期大型デモを行っている。まるで４０年くらい前の全学連のデモ活動を思い出させる。（香港ではそれより穏やかだが）若いということは素晴らしいことである。唄にもあるように『何も怖くなかった』という言葉がまさしく当てはまる。
　私自身「長いものには巻かれろ」ということが納得できず、ここまで生きてきている。そのため損なことになることにも陥ったが、それでもいいとさえ思っている。若いうちは社会の理不尽なこと不合理なことを問いただしていくエネルギーがある。そしてそのエネルギーを発散させればいいのである。
　香港の人たちは自分は「香港人」という。「中国人」ではないという。長い間英国の管理下に置かれ、近代的な民主主義を身をもって体験してきた若者である。多大な活躍を期待している。近代民主主義への陣痛でもある。